SLと何を比べますか?

Nobunaga Ogee

2007年08月25日 14:18


 何かについて語るとき、別の何かと比較するという手法はとてつもなく一般的であります。
 では、SLについて語るとき、何と比較すべきでしょうか? 話の論点によって適切な比較対照も変わってきますが、各メディアの報道では(それが否定的・肯定的に関わらず)なぜだか、MixiなどのSNS、You tubeやニコニコ動画などの動画配信サービスと比較されることが多いようです。個人的には、これらと比較して「優れている/劣っている」、あるいは「流行っている/いない」と言われても、イマイチぴんときません。
 多分、マスメディアの記事の多くが、企業参入との兼ね合いで「広告媒体として優秀かどうか」が論点となっているため、ユーザーがいるいないの観点からSNSやら動画配信サービスやらと比べようとするんでしょうね。でも、趣味でSLをやっている人間からすると、そうした比較記事を読んでも「なんだかなぁ」としか思えないのです。

 それでは、自分は何と比較してSLを選んだのか? ちょいと考えてみたところ、どうやら自分は「お絵かき/模型作り」と比較して、SLを選んだようです。

 これまで自分はお絵かきや模型作りを趣味としてきました。自分の好きなものを描いたり作ったりするのが好きなんですね。
 とはいえ模型を作るには、非常に手間がかかります。組み立てて接着して乾かして、パテを盛って乾かして削って、サフ吹きして乾かして、塗装して乾かして、スミ入れて乾かして・・・・・・結局、乾かしてばっかりですね。とにかく時間がかかって、社会人となった今はほとんど模型を作れていません。これがSLだと、簡単に造形できて、パーツの組み換えや作り直しも容易。色の塗り替えも(テクス未使用なら)一瞬で可能。さらに作ったものをグリグリ動かして楽しめます。
 お絵かきについてはデジタル環境でやることで、大幅に時間短縮が望めます。色の塗り替えとかも楽ですし。とはいえ、それを動かすのは大変です。描き終わったら、それを眺めるだけで、遊ぶことはできん訳ですな。
 SLは、このように自分の中にある「モノを作りたい」「作ったもので遊びたい」という欲求を満たすことができる環境なのです。ネット上にある空間での作業ですので、同じ趣味の人間と協力して作業したり、あるいは他人が作ったものを見たり、自分が作ったものを見せたりといったことも容易です。

 と、いうわけで、「何がおもしろいのか理解できない」と悩む人は置いておいて、今後は模型やお絵かきが好きな人にSLを勧めていこうと思いましたとさ。
日記