ソラマメブログ
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2008年04月16日

可変ロボKT-02発売

 製作過程をたびたび掲載してきた新型可変ロボタイニーが完成しました。



 こんな感じのロボが・・・。



 飛行するとこのように変形します。



 そんなこんなで、さっそくパッケージングを行い、販売を開始しました。カラーバリエーションは定番の白、黒に加えて、ちょっと軍用航空機っぽいグレー。価格は500L$。KUROBORO WORKS各店にて取り扱い中です。よろしくお願いします。  


Posted by Nobunaga Ogee at 20:51Comments(0)KUROBORO WORKS

2008年04月13日

コムアバターの歴史

 最近、一部の人々のあいだで、「コムアバター」の改造が流行しています。「コムアバター」とは一体何なのか? そのルーツと魅力にムダに迫りつつ、今後のタイニー界への経済波及効果と各国のミリタリーバランスに与える影響について考察したりしなかったりしてみようと思います。

●コムニズムの成立とコムニストの台頭
 鮮やかなライトグリーンのずんぐりとしたボディを持つ、このタイニーアバターを見たことはないでしょうか?


【写真】この生き物は何なのか。正確に知っている人は多いようで少ないようで、実は多い。

 このひと目見ただけで覚えてしまうインパクトのあるデザインを持つタイニーこそが、タイニー界においてかつてない魔改造ブームを起こしている「コムアバター」です。製作者は、着物や刀から建築物まで和風商品を幅広く展開している「上流野舞蘭堂」のオーナー、Giorno Brando氏。「ZEN」や「Wabi」「Sabi」に目が無い外国人の心を鷲掴みにして離さないともっぱら評判の同氏が、なぜタイニーアバター界に参入したのか、その目的は不明ですが、リリースされるや独自のアレンジを加えて着こなす「コムニスト」(※1)が続々と現れるようになりました。

(※1)2000年代初頭に誕生した思想「コムニズム」を唱える人々の意。欧米では団塊の世代を示す「generation X」になぞらえて、「generation C」と呼ばれることが多い。なんというか約3秒で考えた呼び名なので気にしなくていい。


【写真】ジャパニーズグッズショップ「上流野舞蘭堂」。神社を模した店作りの演出が憎い。憎すぎるのでいつか鋭利な刃物で刺してやろうと思う。

●だからコムって何なのさ
 そもそも、この「コムアバター」のモチーフとなっているものは何なのでしょうか? その答えは、「コムアバター」を取り扱うGiorno氏のタイニーアバターショップのブランド名とパッケージにあります。


【写真】「Outside」タイニー商店街店。省プリムでありながら効果的なテクスチャ使いでしっかりとまとめあげられた店舗が憎い。憎すぎるのでいつか鈍器のようなもので殴打してやろうと思う。


【写真】「コムアバター」のパッケージ。20L$でなおかつMOD可能という太っ腹っぷりが憎い。憎すぎるのでいつかバールのようなものでこじ開けてやろうと思う。

 ブランド名は「Outside」。この名前でピンとくれば、それは古参のFlashアニメファンの証です。ピンとこなかった人はパッケージの下側をよく見てみましょう。そこに、「outsideflash.com」の文字を見ることができるはずです。
 そう、この「コムアバター」のモチーフとなっているのは、Flashを使ったアニメが登場した初期の頃に一世を風靡した、あのオウムの「コム」なのです。Flashが一般のネットユーザーに浸透しはじめた頃(Flash 4くらいの時代)、2chを中心にMADムービーをFlashで製作するのが流行しはじめた時期がありました。そのなかで人気サイトのひとつとして知られたのが、数名のFlash職人が集まって作ったドラ・・・・・・(あまり書きすぎると怒られそうなので中略)・・・・・・であり、こうして誕生したのが「outsideflash.com」でした。
 今でも「Outside」のサイト(http://outsideflash.com/)に行けば、「コム」とその仲間(及び敵)が繰り広げる一連のアニメーション作品を見ることができます。

 簡単にまとめると、以下のようになります。
・「コム」は、Outsideの人気Flashアニメシリーズの主人公である
・「コム」は都内在住の小学三年生、種族はオウムである
・「コム」は主人公の名前であり、種族名ではない
・「コム」に付随する「包丁」「唐揚げ」などの元ネタはFlashアニメから
・Giornoさん、ひそかに当時からファンでした。ということは黙っておこう

 これで、「コム」が何者なのか分かりましたね。その正体が分からずに夜も眠れなかったあなたも今夜からは快眠できることかと思います。

●広がりゆくコム
 さて、思いのほか長文になってしまいました。
 ここから、私のHDDに残されていたSSから、様々な人が改造したコムたちを紹介してみたいと思います。掲載したもの以外にも、まだまだたくさんのコムバリエーションが日々作られています。SS撮影をすることができましたら、随時、追加してコム図鑑のようにできたら面白いかもしれませんね。

「コムバリエーション」のSS集は「続きを読む」から。  続きを読む


Posted by Nobunaga Ogee at 13:50Comments(0)特集記事

2008年04月13日

可変ロボ改良中

 2機目の可変ロボですが、未だにチマチマといじり続けています。


 プリム数の関係で、宇宙展には置けそうも無いので、いっそのことさらにプリム数を増量することにしてみました。
 胸周りのデザインと可変機構を変更し、ロボ形態のときにも機首が見えるようにしてみました。さらに、頭部デザインも少し変更してみたり何だり。まだまだいじっては直し、を繰り返し煮詰めていこうと思います。


 ちなみに飛行形態のときはこんな感じ。
 さてはて、いつになったら完成することやら。  


Posted by Nobunaga Ogee at 00:32Comments(0)ものづくり

2008年04月10日

【タイニー展】開催日程決定しました

 現在、開催に向けて準備中のイベント「タイニーアバターの宇宙展」ですが、正式な開催日程が決定しましたのでご報告させて頂きます。
 イベントは5月25日(日)~6月1日(日)の8日間に渡っての開催となります。
 世界展のときと同様に日本時間で日付変更と同時に、つまり5月24日(土)の夜中からのオープンになろうかと思います。ぜひともお誘いあわせの上、ご来場くださいませ。

 47名の参加者のみなさま、イベント開催に向けて出展作品の製作、がんばってくださいね。

 さてさて、それとはまったく関係なく、昨日はこんなものを作って遊んでみました。



 某カード●ス風味のタイニーカード(題材にされてしまったタイニーな方々、勝手に遊びのネタに使ってすんません)。収集癖がある私は、昔からこの手のコレクション魂をそそるアイテムに目が無いので、いつかSL内でもトレカのようなことをやってみたいなぁと思っております。  


Posted by Nobunaga Ogee at 02:54Comments(1)タイニーアバターの宇宙展

2008年04月05日

盗電

 「Tiny Kingdom」に移設されたタイニー商店街。店舗数も増え、町並みがどんどん広がっています。その中央交差点近くにある電信柱に、こんなステキなものがッ!



 あちゃもさんが設置してくれた、KUROBORO製ロボ用コンセントソケットです。電信柱近くにあるキノコに座ると、丁度、しっぽのコンセントプラグがソケットに差し込まれます。これで充電、もとい盗電しやすいというものです。あちゃもさん、ありがとー。

 そして、可変ロボ製作の続き。


 飛行モードを改良。コクピットもどきとカナード翼を追加。なんだかヘリっぽく、あえて判りにくい表現をするとトムリアットMA形態っぽくなりました。


 別バリエーションの頭部も製作。こちらは、なんだかマスターチーフっぽくなってしまったような・・・。  


Posted by Nobunaga Ogee at 23:47Comments(0)日記

2008年04月04日

新クライアント

 新クライアントにて、WLが正式に導入されました。これに伴い、製作面でもいくつかの変更が行われています。
 まず、グローが実装されたこと。日本語版クライアントでは「光」と表記されています。これまでグローはWLオンリーでしたが、これで通常のクライアントでもカバーされたことになります。
 また、インビジブルプリム越しに見た場合でも、プリムに「輝き」を入れた場合の反射表現(光沢)が正常に描写されるようになりました。自分のロボは、基本的に「輝き」を「低」~「中」程度にして、金属っぽさを出しているので、この変更は大歓迎です。よりインビジプリムを使いやすくなりますので。そんなこんなで、現在製作中の可変ロボ2号にもグロー表現やインビジプリムをふんだんに使用してみることにしました。


 前面。胴体を若干スリムにして、中の人がはみ出そうな部分をインビジプリムでカバーしています。また、目とセンサー部分にグローを入れています。


 背面。推進器部分にグローを使っています。このロボでは、ロボ形態でも翼が見られるようにしています。なんとなく前進翼にしてみました。


 変形後。今回はプリム移動を最小限にして、重いSIMでもスムーズに変形することを目指しています。まだ寸詰まりな感じがしてカッコ悪いので、もう少しなんとかしようと思いますです。はい。  


Posted by Nobunaga Ogee at 22:46Comments(0)ものづくり

2008年04月02日

コードギアスR2

 えー、来る4月6日より『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』が放映開始されるようで。そんなこんなで、一昔前に作ったプロモ用ランスロットを今更ながらに引っ張り出して、配布されなかったボツネタなんかを紹介してみたいと思います。

 依頼を受けてランスロット(コードギアスの主役ロボ)を作ることになったときに、どこまで再現するかについて色々と悩みました。とりあえず、作中と同じフルサイズの大型アバターにする、という方向性を決めたのですが、武器をはじめとする装備類をどこまで組み込むかが問題となった訳です。時間的問題もありましたし、技術的問題もちらほら。


 結局、最終的に配布することになったのは、本体+ヴァリス(銃:発射可能)、MVS(剣:鞘に納まった状態)という仕様でした。ところがどっこい、実はほかにも色々なオプション類を作っていたり・・・。


 ボツネタ1。MVS抜き身。抜刀状態を再現するために、ちゃんと作ってます。実は配布版の鞘の中にも、ちゃんと刀身も付いていたりするのです。アニメーションファイルをつくりさえすれば、配布できないこともなかったのですが、「ポーズをとらせるための操作が増える=全体として操作が煩雑になる」ということであえなく却下となりました。
 今回はSL初心者でも簡単に操作できるように、ということで機能をかなり制限することになったためです。


 ボツネタ2。ヴァリスの変形機構。こちらも機能を絞る段階で再現をやめました。今なら、可変タイニーに使用した技術を転用して、ヌメっと変形する銃が作れそうですね。


 ボツネタ3。フロートユニット。第一期後半に登場したランスロットを飛行可能にするためのオプション装備。こちらは、特に複雑な操作は必要ないので配布できないこともなかったのですが、製作していた当時に設定資料が手元になかったため、カタチがよく解らず完成させられませんでした。


 一応、こんな感じで、アバターが飛行状態になると翼が展開する仕組みも考えていましたが、あえなくボツに。

 と、まぁ、色々手をつけていた割にあっさり目になったランスロットアバターですが、自分で着て遊ぶだけでなくRezしてポーズを付けて、ジオラマっぽく飾るのも面白いですよ。それなりのプリム数を置ける土地があれば・・・ですが・・・。



  


Posted by Nobunaga Ogee at 11:55Comments(1)KUROBORO WORKS

2008年03月29日

【Wii】小さな王様と約束の国 FFCC

 3月25日よりサービス開始となったWiiウェアより、「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジークリスタルクロニクル」という作品を購入、ダウンロードしてみました。
 例によってKUROBOROな面々がそろいもそろって購入しているうえ、Wassrでも、何名かの方が購入していたようでしたので、個人的に作った王国マップ(SL版)を公開しておきます。

 「小さな王様」になっているみなさま、国づくりをあれこれ考えるのにお使いくださいませ。



 大きめの画像と、マップの見方は「続きを読む」から。  続きを読む


Posted by Nobunaga Ogee at 04:06Comments(0)日記

2008年03月27日

【タイニー展】暫定参加者数

 すっかり書くのが遅くなりましたが、「タイニーアバターの宇宙展」への参加を申し出てくださったみなさま、ありがとうございました。
 現時点で参加が確定されている方の人数は44名。土地の確保もできましたので、参加を表明された方、全員がタイニーの現物を展示できそうです。
 前回の29名を大幅に上回る人数ですので、多種多様な作品が出てくるのではないかと期待しております。その反面、なんとか無事にイベントを開催せねば・・・とプレッシャーもかかってきますが・・・。

 なお、イベントの開催期間については、丁度一周年となる5月25日(日)~6月1日(日)の8日間というスケジュールで、現在調整中です。正式に確定次第、あらためてご報告させていただきたいと思います。
 このスケジュールでいった場合は、参加者のみなさまに5月第1週~2週くらいまでに作品を用意していただく形になろうかと思います。今回はすべて新作となっておりますので、製作中の方も多いかと思いますが、がんばって5月までに仕上げてくださいませ。ご協力、よろしくお願いいたします。  


Posted by Nobunaga Ogee at 11:54Comments(0)タイニーアバターの宇宙展

2008年03月22日

新型ロボKX-07発売

 昨日に続いて、本日も新商品を追加してみました。
 これも以前に作っていたものになるのですが、ようやく重い腰を上げて箱詰め。
 KUROBORO WORKS製非可変人型ロボとしては、7番目にあたる機体で「KX-07」という型番になります。


 おもな特徴は、そのスリムなボディ。その昔、WLのアップデート(インビジブルプリム越しに見た場合のプリムの反射効果が、正常に表示されるようになった)を受けて製作したもので、普段はあまり使わないインビジブルプリムを使って全体的なシルエットを細くしています。
 また、一部パーツにグロー効果を使用していますので、WL向きのアバターといえるかもしれません。


 価格は250L$。色は定番のホワイト、ブラック、レッドの3色。Kanda本店他、各店で販売中です。よろしくお願いします。  


Posted by Nobunaga Ogee at 03:15Comments(0)KUROBORO WORKS

2008年03月21日

可変タイニーロボ新色追加

 久しぶりの商品追加です。
 可変タイニーロボ「KT-01 Transformable Tiny Robot AV」に、ホワイトとレッドのカラーバリエーションを追加しました。実は半年ほど前に既に完成していたものの、パケを作るのが面倒だったという理由でお蔵入りになっていた・・・という噂がちらほら。



 ついでに、「Osaka」からの移転を機に再出発した「Tiny kingdom タイニ~商店街」店のご紹介を。
 新商店街では、Cueさん、Tomonekoさんとお隣の区画になったため、思い切って3店舗で合同の建物を建ててみることに。本屋と文房具屋の合体はともかく、なぜか電気屋まで入っているという謎の複合店舗が出来上がりました。タイニー愛好者SIM「Tiny Kingdom」へお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。



  


Posted by Nobunaga Ogee at 17:05Comments(0)KUROBORO WORKS

2008年03月13日

【タイニー展】つくろう逆転宣伝

 はい、なんとなく作ってみました。オチはないです。
 元ネタが分かる方のみお楽しみください。







  


Posted by Nobunaga Ogee at 02:56Comments(8)タイニーアバターの宇宙展

2008年03月01日

【タイニー展】ポスター完成

 「タイニーアバターの宇宙展」の作品募集ポスターが完成しました。デザインはCue Frideさん。ステキなポスターをどうもありがとうございます。



 と、いうことで、順次このポスターを設置せいていきたいと思います。タッチすると募集要項が書かれたノートカードがもらえますので興味がある方はぜひ、触ってみてくださいませ。  


Posted by Nobunaga Ogee at 00:37Comments(0)タイニーアバターの宇宙展

2008年02月26日

【タイニー展】作品募集要項

5月開催予定のイベント「タイニーアバターの宇宙展」に関して、いくつか決まったことがありますので発表したいと思います。

“オリジナルデザインによるタイニーアバター展覧会”
タイニーアバターの宇宙展作品募集要項


当イベントは、2007年5月に開催された「タイニーアバターの世界展」の後継イベントです。特設会場を設営し、期間限定でタイニーアバターの実物を展示及び販売することで、前回を超えるタイニーアバターの物量作戦による宇宙征服を目指します。
作品応募に関しては、下記の「続きを読む」から募集要項をご覧下さい。
  続きを読む


Posted by Nobunaga Ogee at 19:21Comments(0)タイニーアバターの宇宙展

2008年02月25日

タイニーアバターの宇宙展開催(予定)

 2007年5月に開催されたイベント「タイニーアバターの世界展」。その後継イベントを「タイニーアバターの宇宙展」と題して開催する予定です。
 開催日程の詳細は未定ですが、5月中の開催を目標としています。詳細が決まりましたら、当ブログなどを通じて発表しますので、しばらくお待ちください。  


Posted by Nobunaga Ogee at 13:10Comments(0)タイニーアバターの宇宙展

2008年02月23日

タイニーアバターの歴史(3)

「タイニーアバターの歴史(1)」
「タイニーアバターの歴史(2)」

●タイニー関連イベントの開催
 「無料かつ商用利用可」としたためか、「Tiny製作キット」は一般配布が始まるや週数百個というペースで貰われていきました。丁度、日本ではSLに関する報道が過熱気味になっていた時期でもあり、日本人プレイヤーが急増していたことも影響したのでしょう。「Tiny製作キット」によって下げられたハードルと絶対的なプレイヤーの増加が上手く重なり、日本人タイニー製作者が爆発的に増えていった訳です。
 以上のような状況を受けて、「TINY LAB JPN」が開催したイベントが「タイニーアバターの世界展」です。おそらくSL日本人コミュニティーとしては、タイニーを専門とする初のイベントではなかったかと思います。
 プリム数の制約上、実物展示が難しいタイニーを、期間限定で設けられた特設会場で展示するというこの試みに、29名のクリエーターが参加。同イベントでは「タイニー製作者」だけでなく「タイニー愛好者」の増加を促すべく、会場では作品展示と併行して販売も行われました。8日間の開催の来客数は1283人。当時のSL人口から考えれば、なかなかの動員数であり、一定の成功を収めたといえるでしょう。


【写真】最終日に撮影された全作品の集合写真。マンガ、アニメといった日本文化の影響を受けたデザインのタイニーアバターが多数見受けられた。

 「世界展」以降、日本人コミュニティーではタイニーに関連したイベントが、次々と企画されはじめました。現在までにタイニーダンスパーティー、タイニーサッカー大会、タイニーホッケー大会、タイニーアバターコンテスト、タイニーの鉄人(※5)など、趣向を凝らしたイベントが様々な人たちの手で行われています。製作者に限らず、愛好者が増えたことで、多数のイベントが受け入れられる市場が築かれたのでしょう。

(※5)タイニー関連イベントを積極的に開いているのが「Higashiosaka」SIM。同SIMでは、これまでにタイニーサッカー大会やタイニーホッケー大会が開催されています。また、タイニー製作者を対象としたコンテスト形式のイベントも、各地で行われているようです。なかでも特徴的なのが、観客の前で制限時間内にタイニーアバターの製作を行うというリアルタイムイベント「タイニーの鉄人」。このイベントは、「Osaka」SIMオーナーHiroakiさんの主催で開催され100名を越す観客を動員しました。

●結語
 タイニー製作が日本人の手で行われるようになって約一年。製作者の数は右肩上がりを続け、今では3ケタを下らないものと思われます。6店舗ではじまった「タイニー商店街」は50店舗を超えるまで成長し、「Osaka」SIMを飛び出して「Tiny Kingdom」というタイニー専門SIMを生み出すにまで至りました。
 また、「SL Exchange」などの通販サイトでも日本人クリエーターの増加を感じ取れます。商品ラインナップを見る限り、海外では少数のクリエーターが1人あたり数十種類を販売していますが、日本人クリエーターは1人あたりの販売数はまだ少ないものの、人数では上回りつつあります。

 製作者の増加は、デザインの多様化をもたらしました。動物系に極端に偏ることなく、人型、ロボット、車やバイクといった乗り物、ドラゴンなど空想上の生物、擬人化された植物、果ては冷蔵庫といった家電まで、様々なモチーフがデザインに取り入れられています。片っ端から擬人化したがる日本文化の影響が色濃く反映されていると言えるのではないでしょうか。


【写真】Miyaoka Hitchcockさんの冷蔵庫タイニー。内容物に至るまで作りこまれたこだわりの一品だ。冷蔵庫が歩く姿はシュールだが、愛らしくもある。

 何はともあれ、日本人コミュニティーにおいてタイニー製作者の裾野はこの一年でかなりの広がりを見せました。また、タイニーを常用する愛好者の数も増加傾向にあります。何より、通常アバターの使用者であっても、「1体はタイニーアバターを所持している」というライトユーザー層が拡大したことで、タイニーへの理解が深まったことは実に喜ばしいことです。マンガ・アニメ的デザインとの親和性が高いタイニーアバターは、今後も日本人コミュニティー内で発展していくのではないでしょうか。  


Posted by Nobunaga Ogee at 14:31Comments(0)タイニーアバターの歴史

2008年02月22日

タイニーアバターの歴史(2)

【タイニーアバターの歴史(1)よりの続きです】

●日本製タイニーの登場
 さて、駆け足で海外のタイニー事情を追ってきましたが、日本ではどうだったのでしょうか? 資料となるようなものが何一つないので、何名かの方からの証言をベースに解る範囲で書き連ねていきたいと思います。

 和製タイニーアバターでもっとも古いものはどれなのか? 一説によれば、Pe Reeさんが製作したペグマという作品であると言われています。販売開始がいつだったのかは判然としないものの、2005年中には製作されていたようです。こうした極初期の和製タイニーは、大々的に販売するというよりも、友人知人への配布用に用いられるのが主流だったとのこと。いわゆる「日本人居住区」で、和製タイニーが本格的に販売されはじめたのはもう少し後、2006年末~2007年初頭まで待たなくてはなりません。

 タイニー誕生から一年以上が経過していた当時であっても、タイニー製作者同士の横のつながりはそれほど盛んではなく、数名の日本人クリエーターが、それぞれ個別にタイニー製作に挑んでいました。
 また当時は、まだオブジェクト製作に関する日本語情報がほとんどない状況であったことも、タイニー製作の敷居を高くしている一因であったといえるでしょう。簡単なプリム編集の基礎が紹介されている場所はあっても、こと「タイニーの作り方」に至っては、日本語情報は皆無だったのです。そこで、日本人クリエーターたちがとった行動は、海外製のMod可能なタイニーをバラしてみる、ということでした。

 海外製タイニーは、その大部分がKage式AOを使用しています(※2)。それゆえに海外製タイニーを分解して製作法を探っていた日本人クリエーターの多くが、第一段階として自身の製作物にKage式AOを転用することとなりました。つまり、初期の和製タイニーの大部分が海外製タイニーと全く同じ動きをしていた訳です。


【写真】Kru Flan さんが製作したタイニーアバター「Usagi the Tiny Avatar」。正確なリリース日は不明だが、Kruさんのブログにて2006年11月27日に製品が紹介されている。表情変化、だだっこアニメーションなどのギミック付き。一部の独自アニメーションを除いては、Kage式AOを採用している。


【写真】「Zig-Zag@Tiny」のZigさんが製作した初のタイニーアバター「Zig-Neko」。製作日は2007年1月14日。AOが自作ではなくKage式AOを採用しているのが特徴。


【写真】私が製作した初のタイニーアバター「KX-01 Tiny Robot Avatar」。完成はZigさんよりは若干遅く、2月第一週(正確な日付は失念)。現在はTomonekoさん製AOに変更しているが、当初はKage式AOを使っていた。

(※2)正確な統計は取っていませんが、私が実際に手に入れた海外製タイニーは、すべてKage式AOを採用していました。先日のエントリーで紹介したフルパーミッション版の「THE ORIGINAL TINIES KIT」の中身がコピーにコピーを重ね広まっていった結果として、Kage式AOが現在のように寡占状態を築くに至ったと推測されます。

●タイニー商店街の成立と「Tiny製作キット」のリリース
 タイニー製作者たちが横のつながりを持つようになったきっかけを作ったのは、「Osaka」SIMのオーナーHiroaki Rhinoさんでした。ZigさんやJingさんなど、当時はまだまだ少数派だったタイニー製作者の声を聞き、タイニー専門店を集めた商店街という計画を立ち上げたのです(※3)。
 彼らは、各地で個別に動いていた日本人クリエーターたちに声をかけはじめました。この時期にタイニーを作っていた人数は僅か1ケタ。2007年3月末の発足当初にタイニー商店街に集まったのは、私を含め6名であり、これが日本人タイニー製作者のほぼすべてといった状況でした。
 ですが、このメンバーが集まったことで、技術交流とタイニー普及のためのグループ「TINY LAB JPN」が発足できたことは、何にも増して大きな意味を持っていたと思います。そして、「タイニーを普及させるには、まず製作者の数を増やすべし」ということで同グループによって作られたのが、「Tiny製作キット」でした。

 当時の私たちは、Kage氏の「THE ORIGINAL TINIES KIT」の存在を知らずに、流出したKage式AOを利用していた訳ですが、この段階に来て自作のキットの製作に動いたのには、いくつかの理由があります。
 まず、Kage氏が作ったアニメーションには、歩行時に左の足首がブレて体からはみ出したり、体の折りたたみ方に左右非対称な部分があったり、といった問題点があったこと。メンバー全員がそのことで悩んでいたため、これはぜひ何とかしようという運びとなりました。また、意図しない状況でアニメーションの上書きが解除されてしまうというスクリプト面での不具合もありました。
 そこで、日本発のタイニー規格を作るべく、腰の高さの策定から開始。Zigさんがアニメーションを新規に作ることになりました。また、スクリプト面でもTomoneko Mayoさんの協力が得られたことで、いくつかの改善策が盛り込まれました。その際、AO一式(スクリプト、ノートカード、アニメーションファイル)を個別にキットへ入れるのではなく、「ボディークラッシャー」方式を採用することにしました。この方式は、専用パーツにAO一式を入れるため、AOだけを後から交換できるという利点があります。
 さらに製作初心者でも作りやすいように、との配慮から私がマネキンシステムを作り、これに対応した作例をCue Frideさんが組み上げていきました。
 「TINY LAB JPN」グループの発足から一月弱。2007年5月1日、上記の面々の協力によって「Tiny製作キット」のリリースされました。


【写真】おなじみの「Tiny製作キット」のパッケージ。デザインはCueさん担当。ひと際目を引く「作例くん」の秀逸なデザインは、いつの間にかタイニーを表す記号のようにして受け入れられていく。

(※3)当時、「Osaka」SIMに存在していた某クラブにおいて、あるアバターが「人間ではない=タイニーである」ことを理由として追い出される事件が発生。これを機に「タイニーにも人権を!」との動きが出て、タイニーの町としての「Osakaタイニー商店街」へと発展していきました。今からだと考えられない事件ですね。

「第三回に続く」  


Posted by Nobunaga Ogee at 00:31Comments(3)タイニーアバターの歴史

2008年02月21日

タイニーアバターの歴史(1)

●はじめに
 喜ばしいことにSLの日本人コミュニティーで、タイニーアバターの普及が進んできています。今では、日系SIMでタイニーの姿を見かけることは珍しくなくなりました。
 ところがタイニーアバターの歴史については、あまり知られていないような気がします。そこで、今回から「タイニーアバターの歴史」と題してタイニーのルーツなどを追っていきたいと思います。少々、長ったらしい文章になるうえ、私自身の記憶やら何やらに頼らざるを得ないため信憑性はビミョウなところかと思いますが、興味のある方は最後までお付き合いください。ツッコミ歓迎、事実誤認については随時訂正してきます。

●タイニーアバターの誕生
 「Tiny製作キット」の存在からか、タイニーアバターが日本発のものであると思っている方がそれなりの数おられるようですが、実際には海外発祥の技術になります。
 世界で最初のタイニーアバターは、2005年にKage Seraph氏によって発売された「Chibi Mecha」であると言われています(※1)。AO(アニメーションオーバーライダー)技術により、体を限界以上に折りたたんだだけの「小さなアバター」はそれ以前にも存在していたようですが、「歩く」「走る」「座る」といった動作を完全に再現したものは、「Chibi Mecha」が始めてだったようです。


【写真】すべてのタイニーのご先祖様「Chibi Mecha」。「Second Life Wikia」より転載。

 タイニー界におけるKage氏の功績は、ただ単に「世界初のタイニーアバターを作った」というだけではありません。真に称えられるべきは、そのAO一式をほかのクリエーターに対して供給したことにあります。
 この太っ腹な行為により、海外では続々とタイニーたちが生み出されました。有名どころとしては、Wynx Whiplash氏のアニマルタイニーシリーズがこれにあたります。2005年中頃からリリースを開始した同シリーズは、その愛くるしいデザインで爆発的なヒット商品となりました。このシリーズが「Tinies」として広く知られたことが、「Tiny Avatar」という語の定着に一役買ったようです。以上のような経緯を経てタイニーアバターは海外で市民権を獲得し、広まっていきました。


【写真】この記事を書くための調査中に発見したKage氏製作の”元祖”Tiny製作キット。パーミッション制限があるものが50L$、フルパーミッションのものが2000L$で販売されていた。


【写真】Kage氏はこのほかにも各種ジャイアントアバターなどを製作。ジャイアントアバターDIYキットなども販売している。


【写真】初期に製作がスタートしたシリーズで、今も動物系タイニーの定番となっているWynx氏の「Tinies」。私がSLを開始してから最初に購入したタイニーもこのシリーズだったりする。日本人にもファン多し。ちなみにWynx氏は、FurryアバターやNeko(ネコ耳)アバターの製作者としても著名な人物である。

(※1)「Second Life Wikia」の記述などを参考としています。

●海外におけるタイニー事情
 初代タイニーアバターこそロボットをモチーフとしたものではありましたが、タイニーを広く知らしめたWynx氏の「Tinies」の影響もあって、その後は動物系タイニーがシェアを伸ばしていきました。
 正確な統計を取ったわけではありませんが、通販サイト「SL Exchange」で「Tiny Avatar」をキーワードとして検索した際に表示されるアバターのうち、かなりの割合が動物系であることを見れば、海外ではいかに動物系タイニーの人気が根強いかが解るでしょう(日本人クリエーターの作品の多さにも驚かされますが、これはまた後ほど触れます)。

 動物系タイニーの成功の背景には、元より存在していたFurry(動物系アバター)愛好者たちの存在が大きい様に思えます。彼らに受け入れられたことで、動物系タイニーは瞬く間に広がったという面もあるでしょう。
 また、タイニー愛好者の数が増えるにつれ、独自のコミュニティーも形成されていきました。いくつかのタイニー専門グループが設立され、数百名単位のメンバーを集めるようになると、そこに集まったクリエーターたちの手によってダンスアニメーションや家具、アクセサリ、乗り物といった関連商品の開発も進められていったのです。
 こうしてタイニー文化は着実にSLに根付いていき、タイニーをテーマとしたショッピングモールや居住区などが作られるまでになりました。また、ファッション系のコンテストやダンスイベントなども催されるようになっていったのです。

【第二回へ続く】  


Posted by Nobunaga Ogee at 00:45Comments(2)タイニーアバターの歴史

2008年02月15日

謎のGALONGE文明

iNXXのみなさま方が開発していたSIMが、名称を「GALONGE」と変更しお目見えしましたよ・・・という情報を聞きつけ、さっそく遊びに行ってまいりました。
なんでも、SIM全体が「謎の超文明」という設定とのこと。

そいじゃぁ、ここはひとつ謎の超文明を調査すべくメカのひとつでもこしらえてから出発すべきだろう・・・ということでザックリサクサク、超テキトウ造形の「GALONGE文明探査ロボ」(タイニーアバター)を作ってみました。


ミニロボくん、ほか2名の乗組員を乗せ、発進、テキトウ探査メカ1号!


到着したところは、砂漠のオアシスのような場所・・・。原住生物の手によるものと思しき建造物をいきなり発見。
これより、テキトウ探査メカが送信してきた画像をいくつか掲載しておきます。












邪神の偶像と思しきものを映したこの画像を最後にテキトウ探査メカからの通信は途絶しました。

何がどうなっているのやら・・・・・・と興味をもたれた方は、ぜひ「GALONGE」へ。  
タグ :日記


Posted by Nobunaga Ogee at 01:34Comments(2)日記

2008年02月03日

ドットで目玉

 これまでいくつかのタイニーロボを作ってきましたが、作数が増えるにつれ、プリム数も増加しデザインの線も多くなってきました。ここらで原点回帰・・・・・・という訳でもないのですが、初代ロボ(KX-01)のようなシンプル路線なデザインのロボを作ることにしました。

 とはいうものの、シンプルなロボのデザイン・・・なかなかに難しいデス。初代ロボを超えるものが、まったくもって思いつかない。
 当時はシンプルなものを目指していた訳ではなく、あくまでも当時の技術で作れるものをデザインしたに過ぎなかったので、あらためて「シンプルなロボ」と考え出すと・・・・・・悩みます。うーむ。

 あーでもない、こーでもない、と色々悩んだ末、目をドット絵テクスチャで表現するという方法を思いつき、さっそく試してみました。


 試作品その1。なんだか微妙に違和感があります。Cueさんに相談したところ、ボンバーマンっぽいと言われて、あー確かにと納得。ボツに。


 試作品その2。その1があまりにも人っぽい瞳だったのがマズかったのかなと思い、非人間的に赤くしてみました。ロボといえば、赤い目玉がギラーンですから。・・・・・・怖すぎます。ボツに。


 試作品その3。赤が怖かったので黄色に変更。かわいらしさを出すために、ちょいと寄り目に・・・・・・。まぁ、前回よりは幾分いいですね。

 と、こんな具合に試行錯誤している昨今でございます。  


Posted by Nobunaga Ogee at 02:22Comments(0)ものづくり